スーパーの沢庵を買っていませんか?
実はスーパーの沢庵は添加物の塊です。
なぜなら、本来の沢庵は、あそこまで発色よく黄色に染まりません。干した大根を糖で漬けるのですがスーパーで見かける沢庵みたいに大根そのままの瑞々しい仕上がりにはなりません。
こんにちは
cm100です。
知らないことを探求するオッサンのブログへようこそ!
私は趣味で10年以上漬物を作り続けており、季節の美味しい漬物を紹介しています。また、楽器業界に30年以上身を置いており、その豊富な知識を記事にしていきたいと考えています。
マツコの知らない世界の大ファンでもありますので、気になった内容は積極的に取り上げています!
この記事では、旬の大根を使い沢庵を漬けるコツを伝授します。ですが我が家は南国鹿児島です。12月に大根を2週間干すには不向きな県です。過ぎます。
この記事を読んで分かることは、マンションでも手軽に沢庵を作る方法です。2週間近く物干しで大根を干しながら徐々に水分を抜いていく工程を省き、寒干し大根を使った沢庵作りを伝授いたします。
コツ① 沢庵の作り方
こんにちは。cmです。
漬物の塩分濃度計算フォームはこちら
今回は沢庵の漬け方を書いていきたいと思います。
早速、沢庵の材料です。
その前に沢庵がどうして黄色になるか
沢庵が黄色になる主な理由
ChatGPT
- 大根に含まれるカロテノイド色素(β-カロテンなど)が影響しています。この色素は黄色や橙色を出すため、沢庵が黄色く見える原因の一つです。
- 発酵過程で、大根が微生物の作用を受けます。この過程で色素が変化し、黄色くなることがあります。
- 沢庵を漬ける際の保存液(塩分濃度や調味液)も色に影響を与えます。時に、これが黄色味を増したりすることがあります。
これらの要因が組み合わさることで、沢庵が特有の黄色を持つようになります。
それでは沢庵の材料です。
<材料>
- 干し大根5kgくらい(*)
- 砂糖(ザラメ大根の重量に対し2~6%)個人的に3%がいい
- 果物を干した皮(あれば良い 適量)
- クチナシの実 (あるば良い5個)
- 糠1kg
- 塩(大根の重量に対し6%~8%)
- 出汁昆布 20cm
- 鷹の爪 適量
*干し大根を使う理由
普通の大根を2週間以上、自宅で干すのはハードルが高く寒風吹く地域でないと上手く干せない。干し大根を購入した方が早い。
コツ② 樽用意、材料混ぜ合わせ
干し大根を使うので樽は10型で十分。20本でも余裕で漬けれる。
- 干し大根を計量する
- 大根の重さで糠、ザラメ、塩を計算する(塩分計算フォーム)
- ザラメが多いと甘めに仕上がる。5%がオススメ
- ペンチでクチナシの実を砕く(色が出る)(なくてもいい)
- 果物の皮 適当に切る(自然な甘味が出る)
- 昆布を適当な大きさに切る
- 鷹の爪 適量(輪切りを購入)
- 全て混ぜ合わせ混合糠を作る
コツ③ 漬け込み
我が家では家庭用ゴミ袋を2枚重ねて使います。理由としては漬物袋は丈夫で破れにくいのですが縛る時に口が硬いので縛りにくいです。家庭用ゴミ袋なら柔らかいので縛るのは簡単ですね。ただ漬物用より薄いので2〜3枚重ねて使ってください。
- リス樽にゴミ袋を2枚重ね入れる
- 容器の底に混合糠を2つかみだけ入れる
- 干し大根を敷き間なく敷き詰める(干し大根は向き気にしないでいい)
- 1段目を敷き詰めたら混合糠を振りかける
- これを繰り返す
- 最後は空気が入らないよう手で混合糠を入れ平にする
- 押し蓋を置き全体重を乗せる
- ゴミ服を1枚目の口と2枚目の口を別々に縛る
- 入れた大根の3倍の重さの重石を乗せる
- 重石の上から新しいゴミ袋を被せ埃が入らないようにする
- 涼しいところで保管
干し大根は敷き詰めるのが容易なので1段目を入れた時に何本で隙間なく敷き詰められるかを確認し混合糠を入れる量を調整しよう。ポイントは上に行くほど糠の量を多めにする。
干し大根は水の上がりが悪いので2週間程度かかります。水が上がれば重石を1個外し押し蓋の上に水分が上がった状態を保ちます。
水が上がって3週間から1ヶ月で食べれるようになります。
コツ④ 沢庵を取り出す時
樽の中から沢庵を取り出した後は必ず空気を抜いて干し大根を空気に晒さないでください。糠の中で保存するようにします。
我が家では2ヶ月ほどで食べきる量をつけております。白菜漬けと違い大量に食べる漬物ではないので漬ける時の量は良く考えた方がいいですね。ただ12月に出回る干し大根が材料なので漬ける時期は12月限定の漬物になります。
スーパーの沢庵
スーパーで売られている漬物について→こちら
- 果糖ブドウ糖液糖は甘味
- 調味料アミノ酸は旨味、
- 酢酸は酸味と保存
- アスパルテームは甘味(砂糖の200倍)
<自家製>
- ザラメ 甘味
- 糠 発酵 微生物 旨味 風味
- 昆布 旨味
- 塩 保存 旨味
- 果物の皮 自然な甘味、
- くちなし 自然な色
添加物は簡単に漬物風味の何かを作ることができます。
- 微生物による発酵がない
- 旨味成分は調味料アミノ酸など
- 酢酸などは保存、酸味、微生物抑止
漬物とは別の作り方ですね。
どっちかというと実験室で混ぜ合わせて出来そうな食品に近いです。
<食感と味の違い>
- 自家製沢庵(干し大根バージョン) 硬い!!甘味は自然。
- スーパーの沢庵 柔らかい、沢庵の味がする生の大根 甘味は強い
身体に良い悪いは置いといて発酵食品として扱うとスーパーの漬物は全然違う食品になっております。大量に商品化するには簡単に沢庵風味にでき品質管理や品質の均一化が大事です。それと、保存期間も考えるとなおさらでしょうね。
まとめ
簡単な沢庵の作り方まとめ
- 大根を干すのは大変なので干し大根を利用しよう
- 樽は10型で十分
- 漬ける干し大根は15本〜20本くらいがいい
- 沢庵は炒めても美味しい
- 保存期間は2ヶ月ほど(12月に漬けて2月には食べ切る量がいい)
- 毎日食べないのなら10本程度でも十分
- クチナシ 、果物の皮はあれば入れよう
以上です。
参考サイト
伯方の塩 沢庵の作り方
農林水産省 果糖ブドウ糖液糖